ZEH：高断熱で健康に

ZEH(ゼロエネルギー住宅)＝省エネ＋創エネ＋高断熱。近年、高断熱住宅に住むことでぜんそく・アトピー・認知症予防など健康に好影響が出る事が解明されている中で、川西市の注文住宅市場でも年々ZEHや高断熱住宅に対する需要が高まっています。

ZEH(ゼッチ)は「Net Zero Energy House」の略でいわゆるゼロエネルギー住宅を指します。断熱性能を大幅に向上させるとともに高効率な設備の導入により大幅な省エネルギーを実現した導入した上で、太陽光発電などの再生可能エネルギーを導入することで一次エネルギー消費量の収支がゼロになる住宅と定義されています。

2020年までに標準的な新築住宅で2030年までに新築住宅の平均でZEHの実現を目指す、という旨の閣議決定が2014年になされました。2017年までは経産省のみが補助事業を行っていましたが、2018年より縦割りが常の行政官庁には珍しく経産省・国交省・環境省が3省合同でより一層のZEHの普及を目指して補助事業を展開しています。環境への配慮だけでなく、節約・快適性・健康などのメリットがあるため川西市でも工務店やハウスメーカーにZEHを依頼する人が増えています。

【① 断熱性能】UA値 0.6以下

工務店やハウスメーカーでZEHを建築する際、まず断熱性能をクリアする必要があります。断熱性能はかつて床面積を基準にQ値として計算されていましたが現在は外皮面積を基準にUA値で計算されており、川西市では長期優良住宅の0.87以下に対しZEHでは0.6以下が求められます。断熱性能には断熱材やサッシの性能だけでなく家の凹凸の程度や南側の開口部の大きさなども影響を与えるため、本当に断熱性能を求めるのであれば断熱材やサッシに何を使うかよりも家全体のUA値がいくつなのかという確認が効果的です。

【② 太陽光を含む一次エネルギー消費量削減率】100%以上

工務店やハウスメーカーでZEHを実現するためには、断熱性能をクリアした上で省エネ＋創エネにより一次エネルギー消費量削減率100%以上を達成する必要があります。一次エネルギー消費量とは冷房・暖房・給湯・照明・換気などの設備により発生するエネルギーを熱量計算した合計値です。建築研究所のWEBプログラムを使い、一般的な使用条件のもとで一般的な設備導入時と比較することになります。

【③ 太陽光を除く一次エネルギー消費量削減率】 20%以上

②のみであれば大容量の太陽光発電を設置すれば実現可能であるため、省エネ性能を満たすために太陽光を除く一次エネルギー消費量削減率20%以上も基準の一つになります。②も同様ですが設備の省エネ性能だけでなく、主たる居室に当たるLDKがどれだけ広いかや和室・廊下など他の空間とどれだけ連続しているかといった家の間取りも影響を与えます。主たる居室は小さければ小さいほど②③の計算に有利になります。

【お得】

ZEHは一次エネルギー消費量をゼロにする住宅です。4人世帯の平均年間光熱費が20万円強ですので、ゼロエネルギーが何十年か続くと考えると大幅な光熱費の節約につながります。イニシャルコストが高くなるのがZEHのデメリットですが、ZEHには国から70万円以上の補助金が出ますのでお得にランニングコストの安い家を建てることができます。詳しくは「補助金で得しよう」をご参照。 

【快適】

日本には四季があり夏熱く冬寒いのが常ですが、断熱性能に優れたZEHは夏涼しく冬暖かい家と言えます。研究者や住宅業界の有志で構成される「HEAT20」のシミュレーションによると、川西市では冬でもUA値0.87の住宅で8度/UA値0.56の住宅で10度を概ね下回ることがなくなるとされています。

出典：https://www.homes.co.jp/iezukuri/maker/hyogo/kawanishi-city/theme-55/list/

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